前回に引き続き、　SWISS MADE　 について。

ジュエリーパリでもほとんどのブランドがスイス製となっています。

 

高級時計の代名詞でもある　SWISS MADE　ですが、どんなお時計でも勝手に名乗れるわけではないのをご存知でしたか？

スイスメイドのハイクオリティな信頼性を守ることはもちろん、ステイタス性も高いので、スイスネス法（スイス法令）で定められた厳しい基準をクリアしたものしか　SWISS MADE　の刻印を時計に入れることはできないのです。

 

時計に　SWISS MADE　と表記する条件は3つあります。

 

①スイス製ムーブメントを搭載していること。

※スイス製ムーブメントとは↓

・製造コストの60％以上にスイス製部品が使用されている

・スイス国内での技術開発の実施

・ムーブメントの組み立てがスイス国内で行われている

・製造者の検査がスイス国内で行われている

 

➁スイス国内で製造者がケーシング（ムーヴメントをケースに収める）を行っていること。

➂スイス国内で製造者による最終検査を行っていること。

 

この取り組みはスイス時計協会（FH)が取り組んでいますが、目的は3つです。

➀表示の長期的な信頼性と価値を保証するため

➁スイスメイドの腕時計を購入する際にそれがスイスで製造されており、スイス原産という高い付加価値が含まれていることを期待している消費者サイドの満足度を保証するため。

➂不正使用取り締まりの効率を高める為、法律をさらに具体化すること。

 

 

信頼あるからこそ、その信頼を守る為に厳しい基準をクリアしているのです。

私たちの手元にある高級時計の“高級さ”は、値段が高いだけではありません。ブランド毎の素晴らしいクオリティだけではなく、厳しい基準をクリアしスイスから日本へ。

こういったことも知る事により、より感慨深く特別に感じますね(^^♪